龍蛇ができるまで

麦播き(令和5年11月18日)

市内3箇所の畑に、龍蛇の素材となる麦を播きます。
龍蛇に用いる麦わらは、龍蛇製作のためだけに育てられます。

竹伐り(令和5年12月3日)

市内の竹林から、龍蛇の骨格や担ぎ棒となる孟宗竹を切り出します。
龍蛇製作に用いる竹の本数は、約80本。
竹を軽くするため、本番直前まで乾燥させます。

麦踏み(令和5年12月~令和6年2月)

発芽した後の麦を、足で踏みつけます。
こうすることで、麦が強く生育するようになります。
12月23日、1月13日、2月10日の3回実施しました。
2回目の麦踏みには、地域の子ども達も参加しました。

麦畑の除草作業(令和6年4月28日)

麦畑の除草作業を行います。
腰が痛くなる作業ですが、麦の生育のため、力を合わせて作業を行います。

麦刈り(令和6年6月7日・8日)

生育した麦を刈り取ります。
濡れた状態で刈り取ると、本番までにカビが生えたり虫が湧いたりしてしまうため、晴れが続いた日に実施します。
梅雨時期なのでタイミングが難しく、当初の想定より一週遅らせて実施しました。
今年は台風で麦が倒れることがなかったため、非常によい状態の麦が収穫できました。
収穫した麦は脱穀し、麦わら部分を束ねて、龍蛇製作の日まで倉庫で乾燥させます。

龍蛇製作講習会(令和6年7月14日)

龍蛇製作のための、最後の講習会が開かれます。
本来はここで実際の竹を縄で結び、製作本番に向けた最終調整を行うはずでしたが、朝からの降雨のため、竹の運搬のみ行いました。
以前切り出した孟宗竹を運び、本番で使う長さに切り分けます。
使う場所に合わせてマーキングを行い、製作本番を待ちます。

龍蛇製作(令和6年7月28日・29日)

100人以上の地域住民が集まり、龍蛇を組み上げます。
切り出した竹を所定の位置に並べ、縄で固定します。
その後、麦わらを載せるための割竹を敷き詰め、縄で固定します。
その上に、乾燥させていた麦わらを載せていきます。
同時に、手分けをして、龍蛇の「ひげ」、竹細工による「目」や「宝珠」、「歯」や「角」といった部材が次々と製作されます。
夕立予報から作業を早めに切り上げることもありましたが、2日間かけて、龍蛇がほぼ完成しました。
後は、当日の朝に採った熊笹で飾り付け、目や耳、角を取り付けると完成です。